認知症介護指導者研修を終えて

認知症介護指導者研修を終えて

3ヶ月にわたり実施された認知症介護指導者研修を無事に修了することができました。
この研修は、認知症介護指導者として求められる幅広い役割（自職場の課題分析と改善の推進、地域における認知症施策への参画、介護実践研修の講師としての指導力向上など）を担うための基礎知識と実践力を体系的に学ぶ内容でした。

研修では、認知症の医学的理解、アセスメント技法、パーソンセンタードケアの実践方法、BPSD（行動・心理症状）への非薬物的アプローチ、家族支援、介護現場のチームマネジメント、地域連携の重要性など、多岐にわたるテーマを学びました。特に、ユマニチュードをはじめとする「その人らしさを尊重するケア」の視点を改めて深めることができ、自分のケアを見つめ直す大きな機会となりました。

毎日課題への取り組みやレポート提出が続き、決して楽ではありませんでしたが、その分だけ学びは深く、非常に充実した時間でした。全国の受講者の皆さんと意見交換を重ねたことも、多くの気づきにつながりました。

今回得た知識と経験を、今後は加賀屋の森における認知症ケアの質向上にしっかりと還元していきたいと思います。入居者の方々が安心して暮らせる環境づくり、そしてスタッフ自身が自信を持ってケアに取り組める職場づくりを目指し、パーソンセンタードケアとユマニチュードの推進に努めてまいります。

68期修了生

愛知県大府市　認知症介護研究研修センター矢部賢太